精神保健科

当科は2000年4月に独立した診療科として認可され、同年5月から外来診療を行っております。総合病院内での文字通り「メンタルヘルス」全般にわたるご相談をお受け致します。

疾患としては、気分障害（うつ病）、神経症・ストレス関連障害、不眠症などに対して、薬物療法・支持的精神療法を行っております。総合病院精神科という特徴を活かし「精神科リエゾンチーム」、「認知症ケアチーム」、「緩和ケアチーム」を設置しております。医師、精神看護専門看護師、公認心理師、ソーシャルワーカーなど多職種と連携した包括的な関わりを行っています。また、お酒の問題を抱える方や、インターネットの過剰使用、ひきこもりなどにお困りの方の相談にも対応しております。認知症を心配される方には、認知機能検査・画像診断および初期治療も提供しております。

院内の先生方へ： コンサルテーション・リエゾンについて

当院に入院中の方についても、せん妄をはじめ、身体疾患による苦痛や長期の入院といったストレス因による不安・抑うつ気分・不眠などに対して相談に応じています。せん妄やうつ、不安障害など精神症状や精神の疾患をお持ちの方が身体的な問題で入院をした際にチーム医療で対応を行う「精神科リエゾンチーム」、認知症の方を対象に入院中の精神症状に関するケアを行う「認知症ケアチーム」など、多職種で院内他科と連携しつつ、身体疾患の治療が円滑に受けられますよう、精神面からのサポートを行います。対診依頼をかけていただければ、原則、当日の午後に往診致します。

入院中・外来を問わず、緊急を要する依頼についてもご連絡ください。

紹介してくださる他院の先生方へ

現在、完全予約制で外来診療を行っています。精神科の入院病床はございませんので、即時入院や今後入院加療が必要となりうる患者さんは対応困難であり、外来診療で対応可能な症例のみに限られます。ご紹介の場合は、ご本人もしくはご家族から当院代表番号（011-681-8111）へお電話のうえ「精神保健科の診察予約をお願いします」と仰っていただくようお伝えいただくとともに、診療情報提供書を賜りたく存じます。尚、外来受診にあたっては、ご本人の受診の同意が必要です。

脳MRI、核医学検査など画像検査依頼について

当科では近隣のかかりつけの先生方を対象に、脳MRI、脳血流SPECT、ドパミントランスポーターシンチグラムなどの画像検査の依頼を受け付けております。画像検査を希望される自院の患者さんがいらっしゃいましたら、事前の確認や手順などの説明をさせていただきますので、患者サポートセンター（011-685-2904）にまずはご連絡ください。

“お酒のもんだい相談外来（お酒を飲む量を減らし健康を維持する外来）”について

「お酒の席でついつい飲みすぎてしまった」「少しお酒の量をへらしたい」「健康的に美味しくお酒を飲みたい」といった方はいませんか？

当科は、家族や身体科主治医からお酒の量を減らすようにいわれているけど、自分の力だけではなかなか減らせずに困っている方に“お酒のもんだい相談外来”を開設しています。2019年に発売された新しい治療薬などを用いて飲酒量を減らし、飲酒欲求を和らげるとともにカウンセリングを用いて健康的な生活を送るためのサポートを行っています。総合病院の特徴を活かし肝臓内科・消化器内科と連携した身体・精神両面からの関わりを行っています。また、一般社団法人北海道断酒連合会などの自助グループと連携し、お酒で悩む方の酒害相談にも対応しております。2019年から札幌市・北海道指定の依存症専門医療機関に選定をされました。受診に際しては精神保健科にお電話でご相談ください。

“インターネット・ゲーム過剰使用　相談外来”について

2019年5月、世界保健機関（WHO）は「ゲーム障がい（ゲーム依存症）」を新たな疾病として認定をしました。当科は高校生、大学生以上を対象に社会的引きこもりやインターネット過剰使用といった行動嗜癖の相談窓口を設置しています。またスクールカウンセラーを介した受診紹介や北海道教育委員会からの教育講演を行ってきました。問題を抱えるお子さんなどの相談がありましたら、精神保健科にお電話でご相談ください。

※ 予約の際は、代表番号から直接お問い合わせください。
代表番号：011-681-8111
※完全予約制

（文責：白坂 知彦）