病理診断科

診療科について

ポイント

  • 常勤医2人とも日本病理学会<br>病理専門医

    常勤医2人とも日本病理学会
    病理専門医

  • 地域がん診療連携拠点病院と<br>して地域医療に貢献

    地域がん診療連携拠点病院と
    して地域医療に貢献

  • がんゲノム医療連携病院とし<br>てより専門性の高い病理診断<br>を実施

    がんゲノム医療連携病院とし
    てより専門性の高い病理診断
    を実施

専門性の高い病理診断を提供――チーム一丸となって地域医療を支える

病理診断科 主任部長 太田 聡

病理診断科・病理部は、中央部門として病理組織診断、術中迅速組織診断、細胞診、病理解剖をメインに担っています。常勤医は2人とも日本病理学会 病理専門医を取得しているほか、北海道大学や他院の病理専門医が非常勤医として業務に携わっています。それぞれ臓器別のサブスペシャリティーを持っていることから、より専門性の高い診断に至ることができる体制を整えています。この体制のもと、院内では各診療科と密に連絡を取り、病理組織のみから判断される病理診断だけでなく、画像や検査データを含めた総合診断にも携わっています。

2020年度以降は、急速に広がる新型コロナウイルス感染症への対応として、院内で新型コロナウイルス検出のためにPCR検査を導入することになりました。検査は当科の臨床検査技師が担当しており、2023年12月現在も日々のルーチン検査としてPCR検査を担当し、病理診断科一丸となって地域を支えています。

また、地域がん診療連携拠点病院として当院の腫瘍内科と協力し、地域の医療機関の医師と診断・治療に関する連携協力体制の整備に努めています。加えて、当院はがんゲノム医療連携病院の指定を受けており、がんゲノム医療中核拠点病院である北海道大学病院との連携体制を確立しています。北海道大学病院が主催するエキスパートパネル(チームカンファレンス)では、当院からも検体を提出し、ゲノムの解析結果から見出される新規の治療方針の可能性について検討を進めています。当院からの症例数は以下のとおりです。

  • 2021年(1~12月)……26件
  • 2022年(1~12月)……41件
  • 2023年(1~11月)……46件

病理診断科の体制

院内外のカンファレンスに積極的に参加し円滑な病理診断を目指す

体制としては、2023年度は常勤の病理医2人、臨床検査技師10人、医療秘書1人の人員になります。臨床検査技師10人中5人は細胞検査士の資格を持ち、細胞診の診断業務に従事しております。専任の医療秘書は、臨床検査技師、病理医の業務支援を行っております。また、非常勤の医師として、北海道大学大学院医学研究院・医学院病理学講座 腫瘍病理学教室(旧第二病理)および北海道大学病院病理部、北海道文教大学、江別市立病院から1日あたり1~2人の応援をいただいています。

病理解剖は北海道大学腫瘍病理学教室と北海道大学病院病理部の若手病理医に出張をしてもらい施行しています。剖検症例報告会(CPC)については、北海道大学腫瘍病理学教室の田中 伸哉教授と教室員の先生方の協力を得て、年に2回、各回2症例の検討会を開催しています。臨床経過のプレゼンテーションは当院の初期研修医が、病理は北海道大学の若手病理医に担当してもらっています。剖検で初めて病態解明する症例もあり、初期研修医や若手病理医にとっては言うまでもなく、参加者全員にとって有意義なカンファレンスになっています。
また現在は、肝・胆・膵外科、呼吸器外科、呼吸器内科との臨床病理カンファレンスに参加し、病理診断科からプレゼンテーションを行っています。病理診断科内での開催の場合は、ディスカッション顕微鏡でのプレゼンテーションを、院内のカンファレンスルームでは、Whole slide image(バーチャルスライド)を用いて、実際の顕微鏡をのぞいているかのような画像を提示して行っています。
おおよそ以下のスケジュールで、できる限り定期的なカンファレンスを開催することで臨床各科との連携をより密に取ることができるよう努めています。

  • 消化器外科(肝胆膵グループ)……月2回
  • 呼吸器内科・外科(手術検体)……月1回
  • 呼吸器内科(TBLB)……月2回

さらに、臨床医からの要望に応えられるよう、病理医、細胞検査士は各学会あるいは研究会へも積極的に参加しています。難解な症例については各臓器のエキスパートの病理医あるいは病理学会へのコンサルテーションシステムを利用し、コンサルタントに意見を伺い、総合的に判断しています。

研修医の受け入れ体制について

当院で初期研修医制度が始まって以来、病理長期研修あるいは短期研修の多数の受け入れ実績があり、研修希望内容にも柔軟な体制を敷いています。2023年度は初期研修医3人、さらに外科の後期研修医2人(2週間)の研修を受け入れました。地域で活躍する病理診断医の育成という面でも地域に貢献してまいります。

臨床病理研究について

当院で病理診断が開始された1989年以降、多数の病理組織、剖検症例の診断を実施してまいりました。さらに、1997年に病理部が開設されてからは、病理学会の剖検情報登録をすることで、データベースの構築に取り組んでいます。蓄積したこれらのデータは、病理研修および臨床医の学会発表、論文発表に活用しております。また多施設共同研究あるいは治験研究についても、複数の臨床科と共同して実施しています。臨床病理学的な研究について、ご不明な点がございましたら病理医にご相談ください。

精度管理、各種認定、そのほか
  1. 2023年にISO15189を取得しました。病院機能評価などの各種認定の取得に取り組み、他科の学会認定の病理項目について協力しています。
  2. 標本切り出し、標本作製、固定前生検体処理などを行う専用の部屋を設け、換気設備および作業内容を検討し、ホルマリン曝露対策、キシレン曝露対策、感染対策に取り組んでおります。
  3. 日本病理学会作成のゲノム診療用病理組織検体取扱い規程に基づいて検体を保管しており、分子標的治療薬を用いた治療を検討するための新規検査あるいは検体準備のご依頼に対応しております。

診療科データ

実績

  2018 2019 2020 2021 2022 2023
件数
病理解剖 9 10 7 13 6 5
病理組織診断 9,341 9,527 8,820 8,992 9,002 8,762
細胞診 7,801 7,804 7,428 7,853 7,381 7,057

所属医師

  • 医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院

    病理診断科 主任部長

    太田 聡SATOSHI OTA

    診療科・専門
    病理診断科/血液病理・呼吸器病理
    資格・学会
    日本病理学会 病理専門医・分子病理専門医/日本臨床細胞学会 細胞診指導医
    他所属・認定
    医学博士
  • 医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院

    病理診断科 部長

    篠原 敏也TOSHIYA SHINOHARA

    診療科・専門
    病理診断科
    資格・学会
    日本臨床細胞学会 細胞診指導医
    他所属・認定
    日本病理学会病理認定医/医学博士
  • 医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院

    主任医長

    大森 優子YUKO OMORI

    診療科・専門
    病理診断科
    資格・学会
    日本病理学会 病理専門医/日本病理学会 分子病理専門医
    他所属・認定
    医学博士
  • 医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院

    医員

    加藤 万里絵MARIE KATO

    診療科・専門
    -
    資格・学会
    -
    他所属・認定
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目次

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